それ逆じゃね??ミニベロには「太くて重いタイヤ」が合理的なワケ!

こんにちは。

「No,ぽた No,Life」 です。

堺市の自転車処ぽたりんぐぅの店長が

自転車について独断と強めの偏見で

自由に語っていくメディアです!

「ビッグアップル」ってタイヤご存じですか。

シュワルベの有名なバルーンタイヤです。

太いタイヤは重くなるし非合理的じゃない?

なんて声がロード乗りさんあたりから

聞こえてきそうですが、実は逆なんです。

ぜひ最後までご覧くださいね。

tern VERGE  N8 ビッグアップル化

まずは今回ご依頼いただいた

カスタムを見ていきましょう。

ternの折りたたみ自転車

VERGE N8」です。

 

標準装備のタイヤはシュワルベ「コジャック」
(20x1.35)

ミニベロにしては細めのタイヤです。

bifore:標準のシュワルベ「KOJAK」。細身ですね。

今回、ご用意させていただいたのは

シュワルベの「ビッグアップル」

20x2.00とかなり太いタイヤです。

ミニベロの定番。シュワルベ「ビッグアップル」

乗り心地の良さを求めて、

以前から興味のあったビッグアップル

今回交換していただきました。

after:かなり印象が太くなりました。印象がガラッと変わりますね。

 

タイヤを変えると自転車全体の印象も

ガラッと変わってしまうので見た目にも

新鮮味が増しますね!

 

フレームと絡みでもかなり背減を受ける部分ですが、

2.00インチ幅のタイヤを装備することで

受ける恩恵の部分について、

詳しくお話ししようと思います!!

 

ミニベロタイヤにはシュワルベがおススメ!

バリエーションも多くてGOOD!

 

タイヤサイズから見るミニベロの特性

英語の「ミニ」とフランス語の「ベロ」を

(何故かww)かけ合わせた言葉です。

タイヤサイズが小さい(20インチ以下?)

の自転車を表す言葉ですね。

 

コンパクトで可愛い見た目のモノから、

ロードバイク顔負けのモノまでさまざまです。

 

自転車の特徴を決定づける要素には

色々なものがありますが

ここではタイヤサイズからお話します。

ミニベロのメリット

ペダリングが軽い

タイヤが小さいことでタイヤを回転させる

のに必要な力が小さくて済みます。

スタート時やコーナーの立ち上がり

坂道などで有利ですね。

 

クイックなハンドリング

これは諸刃にもなるんですが

小回りが利きます。

操作感がクイックで街乗りなど

細かい操作が必要な時に役立ちます。

 

ミニベロのデメリット

走りに伸びがない

スピードの維持がミニベロ最大の弱点。

足を止めて「すーっ」と惰性で走りたい

様な時には不利になります。

惰性で稼げる距離が少なくなるので

ロングライドは不利になりやすいです。

 

振動や衝撃が大きく感じる

路面の凹凸や段差、石ころなどの障害物が

タイヤサイズに対して大きく見えます。

特に高圧が必要な細いタイヤでは

腕やお尻への衝撃で疲れる事も多いです。

 

 

ミニベロはメリットとデメリットの差が極端な

面白い乗り物です。

次の項ではデメリットの克服を考えた

タイヤ選びを解説していきます。

なぜ?タイヤが重いと伸びが良くなるの。

太くて重いタイヤはミニベロの弱点を上手に

カバーしてくれるとてもありがたいタイヤです。

走りの伸びについてはタイヤの重さが大きく影響

してきます。

 

慣性モーメント

物理が苦手だった理系人間が頑張って説明しますので

ちょっと物理の時間を思い出して

お付き合いくださいww

 

物体に対する慣性モーメントの計算は

複雑で僕では説明できませんww

ここではすごーく簡単にお話しします。

 

物体には

「静止している物体はは静止しつづけ、

運動している物体は、運動しつづける」

と言うニュートンの慣性の法則があります。

 

ホイルやタイヤは軸を中心に回転する物体

ですので慣性モーメントが影響します。

 

ここでは、慣性モーメントとは

「慣性モーメントが大きくなると

回転させにくく、とめにくくなる」

とだけ覚えておいてください。

 

下の図のようにz軸を中心に回転する

質量mの回転半径がrとします。

慣性モーメント I は 簡易的には

I = mr²

と表されます。

 

自転車の車輪に置き換えると

慣性モーメントが大きくなる条件は

「車輪の径を大きくする」

「タイヤやリムを重くする」

ことが有効です。

 

ミニベロの伸びをよくするには

自転車の走りの伸びをよくするには

「車輪の径を大きくする」

「タイヤやリムを重くする」

事が有効です。

 

車輪の径を大きくしてしまうとミニベロでは

なくなってしまうので、

伸びに関係する慣性モーメントを大きくするには

「タイヤやリムの重量を増やす」

ことが有効になります。

 

ですから、ミニベロのタイヤを重くする事は

走りの伸びを向上することになります。

 

理屈っぽい話ですみませんww

 

タイヤが小さいと、段差は大きく見える

このトピックはもっと直感的にいきます!

 

まずは下の図をご覧ください。

大きなタイヤのクロスバイクでは

まったく気になることがなかった少しの段差や

石ころのような障害物も

ミニベロにとっては大きく感じてしまいます。

この弱点を克服するために全体がクッションに

なっているかのような

ビックアップルなどのワイドタイヤは

非常に有効な選択肢ですね。

 

まとめ。まさに一石二鳥!!!

ちょっと理屈っぽい記事でしたね。

上手くお伝えできてればいいのすが。

ミニベロと言う自転車は

メリットとデメリットが極端に表れやすい

特徴があります。

タイレルやターンのサージュなどのような

ミニベロロードは少し違いますが
(フレームの構造的に無理が・・・)

ポタリング重視のようなミニベロは

タイヤは太くすると非常に効果的です。

 

加速時に感じるペダリングの重さも

慣性モーメントの話からして

ミニベロについては影響が少ないです。

これはミニベロの最大の長所のひとつです。

 

長所をさらに伸ばすよりは

弱点のテコ入れをしてあげる方が

全体のバランスの取れた自転車に

仕上がるように思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!

この記事を参考にベストなタイヤを

見つけてくださいね。

 

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