こんにちは。
「No,ぽた No,Life」 です。
自転車処ぽたりんぐぅの店長が
自転車について独断と強めの偏見で
自由に語っていくメディアです!
自転車部品のエース級!
「ディレイラー」(変速機)
あなたは正しく使えていますか?
「変速機」という名前による誤解
スポーツバイクの「顔」と言えば
「ディレイラー」
でしょう。
「変速機」ともいわれ、
車体のランク付けの根拠にも
なったりしていますね。
この「ディレイラー」と言う名前、
英語で「derailleur」と書きます。
脱線させるという意味の「derail」が
語源になっており、直訳してしまうと
「脱線機」となりますね。
ディレイラーという発想はかなり古くから
考え出されており1900年代初頭には
様々な形で商品化されています。
実はこの「変速機」という名称が
私たちのこの機械の使い方への誤解
を生み出している大きな原因です。
ディレイラーの機能を理解するのに
以下の二つの言葉が必要です。
「ギア比(スプロケット比)」
「ケイデンス」
順番に解説していきましょう。
ギア比(スプロケット比)ってなんだ?
機械をいじる方にはおなじみの概念で
釈迦に説法ですが
自転車に於いての重要性を
お話ししますのでお付き合いください。
ギア比とは、
(自転車の場合はスプロケット比とも。)
自転車の場合、
前のギアが1回転する間に、
車輪が何回転するかの比
と言うことになります。
○○Tと言うのはギアの派の枚数です。
ギア比が大きくなるほど、
ペダリングは重くなりますが
車輪の回転数は大きくなります。
反対に、小さくなるほど、
ペダリングは軽くなりますが、
車輪の回転数は少なくなります。
この値は、いくつが正解ということはなく
その時々の状況に合わせ
適切な数値を選択する必要がります。
ケイデンスってなんだ?
「ケイデンス」という言葉を聞いた
ことがある方も多いのではないでしょうか。
特に自転車競技においては
大切な概念です。
「ケイデンス」とは、
1分間にクランクを回す回数
とあらわされます。
(クランクとはペダルのついている
あの棒のことです。)
簡単に言えば「リズム」のことです。
ケイデンスが80rpmと言えば
1分間に80回クランクを回す。
サイクリングなどの場合は
一般的に
60回転/分~80回転/分
くらいが良いとされます。
あなた自身の脚質にもよりますので
自分に合った数字を見つけるのが重要です。
変速機の使い方
以上の2つの概念を踏まえて
変速機の使い方を表すとこうなります。
「走行中にギア比を変更して、
最適なケイデンスを維持し続ける」
言葉で表現するとややこしいですね。
上り坂では、(向かい風など)
ギア比をさげて、落ちたケイデンスを上げます。
下り坂では、(追い風なども)
ギア比を上げて、上がりすぎたケイデンスを
下げます。
簡単に言うと以上のことを行うのが
「ディレイラー(変速機)」の役目です。
大事なのは「イーブンペース」
オートバイや自動車と違い、
自転車の原動力は「あなた自身」です。
スポーツバイクのように出来るだけ
長い距離を走り切りたいときは
一定のおペースを維持することが
重要になります。
長時間の運動を行う時は
強弱の激しい運動よりは、
一定のリズムを保ち、
淡々と行うことが効果的です。
坂道や、向かい風、追い風など、
変化の豊かなサイクリングをする場合
変速機の機能がとても役に立つのです。
反対に、フラットで変化の乏しい
環境で乗ることが多い人には
変速機がないほうがいい場合もあります。
(構造的に摩擦抵抗を生み出しやすいです。)
まとめ。変化を受け入れやすくするためのもの。
いかがでしたか?
変速機のことを誤解していませんでしたか。
変速機とは変化に対応し乗り切るためのモノ
と言えるかもしれません。
ハイエンドモデルのリアスプロケットが
11速、12速、13速と多段化していくのは
このためです。
激しいレース中にいかに自分に合った
ケイデンスを維持できるかが、
勝負を分けてしまうのです。
僕も含めて、ポタリング派の人間には
極端にハイエンドのモノは必要ありませんが、
適切に使いこなすことができれば
あなたの自転車ライフを飛躍的に
レベルアップさせてくれますよ!
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