こんにちは。
「No,ぽた No,Life」 です。
堺市の自転車処ぽたりんぐぅの店長が
自転車について独断と強めの偏見で
自由に語っていくメディアです!
自転車カスタムをしたことがありますか?
自転車をカスタムするといっても
色々な切り口と関連要素があります。
カスタムの切り口について
少し掘り下げてみましょう!!
カスタムはあなたの「走り」を映す鏡
スポーツバイクは購入した時点では
大多数のユーザーの求めに応じた平均的な性格の
ぼんやりとした状態です。
ある意味「可もなく不可もなく」な状態の自転車を
あなた好みにカスタマイズしていくことが
自転車の大きな楽しみでもあります。
スピードや軽快感を実感したい人、
のんびりとゆったり自転車を楽しみたい人、
刺激的な場所で自転車を楽しむ人、
あなたに適したカスタムがあるのです。
カスタムを見ればユーザーの趣味趣向が見えてきます。
逆に言えば、自分の走り方に合った合理的なカスタムを
しないとボタンを掛け違った自転車になってしまいます。
関連記事
カスタムの 「3大要素」 のバランスを考える。
カスタムの三要素とは?
カスタムを考える時の基礎の基礎、
大前提になる要素があります。
カスタムを考えた時、
上の図の通り3要素の3すくみ状態が起こります。
(もちろん、すべての根底に安全性があります!)
- 機能性
- デザイン性
- コスト
この3要素をどのようにバランスさせていくのか
が重要になります。
例えば宝くじに当たった場合などは、
ハイエンドコンポやカーボンフレーム、高性能ホイル、
好きなだけ、ふんだんに使えばいいのです。が。。。
現実は、コストの制限の中で欲しい機能やデザイン、
趣味性のバランスを取ることが重要です。
機能に特化するにしても、
軽量性や空力性、剛性、操作性、耐久性、など
様々な要素があります。
デザインや趣味に至っては人の数だけ好みがあります。
何を求めてカスタムを施すのか?方向性を明確に!
カスタムを思い立った時、初めにやることは、
自分の求める走り方や遊び方はどのようなものか
をより詳しく発見する作業が必要になります。
レースでの勝利を目指して1秒でも速く走りたい。
ゆっくり長く、疲れにくい自転車を考えたい。
アウトドア遊びに出かけるのに荷物を
たくさん積めるようにしたい。
あなたの趣味や生活の中で自転車が果たす役割を
見定める必要も出てきます。
自転車処ぽたりんぐぅとしては、
「自転車は主役にしてはいけない。」
と常々お話ししているのですが、
あなたの遊び方を助ける、「最高の脇役」
としての自転車を考える必要があると思います。
どんな乗り方をするにしても、
「あなたのやりたい事」を第一に考えて
自転車の存在を考えてあげる必要があります。
自転車をいじることが主目的でも当然かまいません。
関連記事
3要素のどこに最も重点を置くか?
限られた予算内で理想に近い自転車を作るには
3要素の残り二つ、「機能性」と「デザイン」のどちらを
大事にするかを明確にする必要があります。
機能性だけを見ればデュラエースなどは、
ほとんどの一般ライダーにとっては
ハイスペックすぎて無用の長物です。
(週末ドライブにF-1カーが必要だという方は
ほとんどいないのでは。。。)
ただし、「あのデザインがどうしても欲しい!」と思えば、
予算がゆるせば取り入れてやればいいのだと思います。
逆に、
「街乗りで変速なんてあまり使わないから8速でも十分よ。」
という方もけっこうたくさんおり、
割高になりがちなコンポーネントの予算を
別の部分に大きく割り振る場合も多いです。
効果が出やすいタイヤを優先しよう、
積載量を増やすキャリアやパニアバッグを取り付けよう、
質感がいいレザーサドルやグリップに予算まわそう、
など、コンポーネントの交換の優先順位を下げることも多いです。
関連記事
デザインと機能のバランス感覚。 tern SURGE PRO 105
今回はミニベロロードバイクの代表格。
「tern SURGE PRO」をカスタムさせていただきました。
デザインに「シルバー」を差し色で使いたいというご希望と
ロードバイク的な走行感を実現させるため
SHIMANO「105」のシルバーを選択いただきました。
自転車を先にご購入していただいたのですが、
いきなりカスタムまで施すとコストが大きくなりすぎるので、
SURGE PROと言う自転車の特徴をしっかりつかんでいただくため
標準状態でしばらくの間楽しんでいただきました。
良くも悪くもいったん基準ラインをあなたの中に持っていただく、
これがとても重要なことになると思います。
その結果、カスタムプランを改めてご相談させていただきました!
自転車処ぽたりんぐぅでは、
「まずどこのカスタムしたらいいですか?」
と質問をいただくことが多いのですが、
ブレーキのカスタムをおすすめします。
「しっかり止まれる」ことが乗り物の基本である以上、
ブレーキカスタムから取り掛かるのはおススメです。
特に走行性能をアップさせる方向性のカスタムの場合は
なおさらブレーキは重要です。
「安心して止まれるからこそ、
安心して走ることができるのです。」
自転車の要素の中で
クランク、チェーン、前後ディレイラー、スプロケットを
総称してドライブトレインと言われることもあります。
STIレバーを足してコンポーネントと呼ぶ場合もあります。
ここはSHIMANOとしてもトータルで設計しているので、
ある程度の制限がかかります。
(互換性の確保が重要になります。)
ただし、スプロケやクランク、チェーンなどは
サードパーティ製品(この場合シマノ製品以外)
を用いる場合もあります。
この辺りはそれぞれの趣味が反映される部分ですね。
バーテープはコンポーネントのカラーに合わせて
メタリックなシルバーを選択。
サドルとハンドル周りを同色にしセオリーですが、
サドルは乗り心地や形状もデリケートな部分ですので
機能や使い慣れたものを重視する事も
非常に大事だと思います。
(座ってしまえば目立ちませんしねww)
単純に走行性能だけを求めるなら
ロードバイクを選べばいいのですが、
ミニベロのスタイルで走行性能を求めることが
ロマンなんですよね。
この辺のバランスが今回のテーマでしょうか。
関連記事
まとめ。 自転車はあらゆる意味で「バランス」の乗り物。
あらゆる機械や乗り物もそうですが
性能的に完全な万能性と言うものはない
と思います。
ハイエンドロードバイクの性能と
ハイエンドダウンヒルバイクの性能を
両立したバイクはあり得ません。
その他にも様々な要素があるなかで、
乗り手であるあなたがどこでバランスをとるか
と言うことが重要です。
おなじグラベルバイクを作ったとしても、
エンデュランスロードよりの車も、
ツアラー的に荷物満載の車も成り立ちます。
もちろんコストも含めてどこでバランスさせるか
と言うのがオーナーやカスタムショップのセンスが
試される部分なのかもしれませんね。
もちろんぼんやりした状態でも大丈夫ですので、
カスタムのご相談お受けしております!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
コメント