速くないけど誰も追いつけない!?異端の哲学「トラコン」カスタム!

トランジットコンパクト 内装8段x外装2段

こんにちは。
No,ぽた No,Life です。

この記事は
JR阪和線堺市駅前の
「自転車処ぽたりんぐぅ」の店長が
自転車について幅広く
好き勝手に語っていくメディアです!

「トランジットコンパクト」
という極小径車をご存知でしょうか?

90年代にブリヂストンが展開していた、
折りたたみ自転車シリーズ
「トランジット」シリーズの一角です。

すでに廃盤されてしまっている車両ですが、
今でも根強い愛好者がいる名車です。

速さを求める自転車とは真逆の、
どこか愛嬌のあるフォルムと、
内装変速機を活かした
“ゆっくり走ること”を楽しむスタイル。

今回は私が個人的に手がけた
特別仕様車を通じて、
その奥深さをお伝えします。

 

速さを求めない小径車の魅力

極小径車「トランジットコンパクト」
の基本的な魅力に迫ります。

1999年当時のカタログの画像。 画像の引用元:BRI-CHAN 様

見た目のインパクトはもちろん、
コンパクトであるがゆえに得られる
“気軽さ”や“愛着”が
この車体にはあります。

昔はこんな意欲的なミニベロを
たくさん展開していたブリヂストンです。

ライセンスを引き継いで生産していた
「Magic wand」も生産終了してしまいました。

面白い自転車が消えていくのは
寂しいものがありますが、
今ある車両を大切にカスタムしていきたいと
ぽたりんぐぅでは取り組んでおります。

そうはいっても実際、
12インチホイールのサイズは
「本当にこれで走るの?」と
驚かれることも多いのですが、
意外とちゃんと走ります(笑)。

山野辺の道をトラコンで走ってきました!

山野辺の道をトラコンで走ってきました!

もちろんスピード競争には向きません。

でも、
それでいいんです。

速さを競わないからこそ、
走る時間そのものが
濃密になるんですよね。

▼トランジットコンパクトのカスタム例の記事もどうぞ

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極小径×内装変速というトリッキーな世界

トランジットコンパクトに
内装8段変速を搭載し、
さらにフロント2段化した
経緯と体感を紹介します。

トランジットコンパクトカスタム 内装8段x外装2段

トランジットコンパクトカスタム 内装8段x外装2段 _

トランジットコンパクトはもともと、
シングルギア×プラスチックホイールの
コミックバイク的な自転車として
登場しました。

トランジットコンパクト 独特の折りたたみスタイル。

トランジットコンパクト 独特の折りたたみスタイル。

その独特の折りたたみ構造と
ポップなルックスから熱心なファンが
いまも残る名車です。

そんな素性を持つトランジットに対して、
内装8段変速+外装フロントディレーラー
という大胆な構成を取り入れました。

トラコン フロントダブルxinter8 カスタム ドライブトレイン

トラコン フロントダブルxinter8 カスタム ドライブトレイン

これは単なる多段化ではなく、
「内装変速の滑らかさ」と
「外装変速のキレの良さ」の両方を味わえる
ハイブリッドな乗り味を目指したカスタムです。

実はミニベロにフロントダブルは
ほとんど必要ないと思っています。

ペダルが軽く感じらられるので
坂道などでは十分なギア比が獲得できるからです。

それでもこのカスタムに挑戦したのは、
誰もやってないカスタムを
できるだけコンパクトに
スタイリッシュにやってやろう、と
野心的だった頃(笑)に手掛けた車両です。

トランジットコンパクト フロントダブル化

トランジットコンパクト フロントダブル化

特殊なチェーンライン、
狭いクリアランス、
ギア比の選定など、
あれこれ試行錯誤しながら煮詰めていった
この構成は、
まさに“トリックスター的カスタム”。

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素材としての名車を活かすカスタム哲学

トランジットコンパクトという名車の
ポテンシャルを“素材”として
どう引き出すかにフォーカス。

トランジットコンパクト フロントダブル x inter8 ムスタッシュバー

トランジットコンパクト フロントダブル x inter8 ムスタッシュバー

ハンドルにはムスタッシュバーを採用し、
操作性と握り心地に加えて
レトロなイメージもプラスしました。

変速レバーは本来の取付位置が
確保しづらいため、
専用の台座をアルミで製作し、
無理なく美しく取り付けています。

ブレーキはロングアーチの
キャリパーブレーキで制動力を確保。

カスタム

レザーサドルでレトロな雰囲気を醸します。トランジットコンパクトカスタム

シートはレザーサドルで
クラシックな味わいを加えています。

また、
前変速機の台座などはアルミ削り出しで
一から制作した自作パーツ。

アルミから削り出した部品でFD台座を製作。トランジットコンパクトカスタム

アルミから削り出した部品でFD台座を製作。トランジットコンパクトカスタム

既成概念にとらわれず、
「このフレームをどう料理するか」
という発想で、
1台の自転車に新しい命を吹き込んでいく
プロセスを大切にしています。

 

まとめ

速さを追い求めるのではなく、
あえて“ゆっくり走る”ことに重きを置いた
このトランジットコンパクトのカスタムは、
自転車との新しい向き合い方を
提案してくれます。

極小径×内装変速という
一見トリッキーな構成も、
工夫次第でしっかりと実用に耐える
走行性能に仕上げることができますし、
素材としての名車を
どう活かすかという視点は、
カスタムの醍醐味そのもの。

速さだけが自転車の価値
ではないことを、
この1台が静かに語ってくれます。

ヤフオクなどで手に入ったりもしますので、
カスタムしたいってなった方は
お問い合わせください!!

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