こんにちは。
「No,ぽた No,Life」 です。
自転車処ぽたりんぐぅの店長が
自転車について独断と強めの偏見で
自由に語っていくメディアです!
「タイレル」というミニベロブランドを
ご存じですか?
ミニベロを知り尽くしたブランドが
作り出すハイパフォーマンスバイク。
主観いっぱいで語ってみます。
「Tyrell(タイレル)」香川県さぬき発のミニベロブランド
「タイレル」は香川県にある日本の
ミニベロブランドです。
創業者で社長の広瀬さんが自宅ガレージから
スタートさせたという、こだわりの詰まった
ミニベロブランドです。
(だけというわけではないんですが。)
規模の大小を言うのは愚問ですが、
自分の理想を極力反映させたいと思う時、
小規模の方が有利になることも多いです。
個人的にはこういう独自のコンセプトを
貫くメーカーさんはとても信頼できます。
2010年、堺市堺区の「堺市駅」前に
「自転車処ぽたりんぐぅ」をオープンし
最初は一般車中心に営業を始め、
ようやく軌道に乗ってきた翌年に
取引をお願いしに香川まで走りました。
展示会などで存在は知っていたので、
是非にとの思いでした。
自転車メーカーさんの目指すところはそれぞれです。
「タイレル」の場合は
エモーショナル(感動的)な自転車体験をユーザーに
共有してほしいとのコンセプトを提案しています。
新社屋で自らの手で設計、テスト、修正を繰り返し、
製品づくりを続けているメーカーさんです。
自転車に正解はないと思いますが、
ひとつの理想的なミニベロの形を
(ミニベロにも様々なスタイルがあります)
提案してくれるメーカだと思います。
関連記事
そもそも「ミニベロ」ってなに?
あなたもミニベロという言葉を
聞いたことがありますよね。
mini(小さい・英)+ velo(自転車・仏)
を掛け合わせた少々いびつな造語です。
peti-velo(プチベロ)でよかったんじゃね?
余計な一言を言いたくなるたちです。
定義としては、
一般的には20インチ以下の小径自転車をさす
事が多いようですが、あいまいなようです。
クロスバイクなども定義があいまいで、
どこからどこまでがクロスバイクか?
など考えても無駄なことが多い気がします。
このゆるさが自転車の魅力でしょう。
話がそれましたが・・・
ミニベロのメリット・デメリットについて
考えてみようと思います。
ミニベロのメリット1 加速性
タイヤが小さいと「こぎ出しに必要な力」
が小さくて済みます。
ゼロから発進するときに
どれぐらいの力が必要かと言うことですね。
この性格はホイルの半径に起因してくる
物理的な特徴ですのでミニベロ特有のもの
と言えるかもしれません。
関連記事
ミニベロのメリット2 旋回性
砕いていうと「小回りがきく」と言うことです。
キャスター角やトレール角と言う
設計要素に起因してくる性格です。
曲がるということは、
「究極的にはバランスを意図的に
崩して進行方向を変える。」
ということですのでバランスの崩れ
に対して繊細とも言えます。
反対側から見ると、直進安定性は低く、
乗り手の挙動に反応しやすいです。
クイックなアクションの連続のBMXレース
などはイメージしやすいかも。
ミニベロのメリット3 トルクの伝達効率がいい
これも先ほどの加速性と似ていますが、
「小さな力で動かし出すことができる」
ということです。
止まってるタイヤをゼロから動かすときは、
タイヤが小さいほど必要な力は
少なくて済むという理屈です。
この特徴が顕著なのが「上り坂」です。
スピード競技をするのでないならば
ミニベロは基本的には坂道が得意です。
タイヤを転がす力が小さくて済むためです。
ミニベロのメリット4 気楽さ
いきなり感情的な話になりましたが、
ミニベロは気分的にとても楽ですw
ロードバイクほどスピードも出ませんし、
長距離ライドは苦手になりますが
堅苦しさはなくなります。
街中をのんびりポタリングしたり、
ジャージも不要で普段着で気楽に乗ったり、
日常の生活に近い環境で
カジュアルにスポーツバイクを楽しめます。
反対にミニベロのデメリットは
どういったものがあるでしょう?
ミニベロのデメリット1 巡航性能
ミニベロは基本的に「伸び」ません。
走行中に足を止め、惰性でサーっと流れる
あの感覚の事です。
メリット1の加速性の裏返しですが
タイヤ半径が小さいと、
そこに働く慣性力が弱まり惰性での伸びが
期待できなくなります。
ミニベロがロングライドが苦手と言われる
理由の一つがこちらですね。
関連記事
ミニベロのデメリット2 剛性が低い
これは自転車のフレームの「ガッチリ感」
のようなものです。
自転車は乗っているあなたが
想像している以上に「しなって」います。
ミニベロは良くも悪くも「しなり」ます。
原因は
「フレームの構成パイプが長くなる」
「前三角形が崩れやすい」
と言うことです。
これを言い出すと長くなるので
またどこかで解説します。
ミニベロのデメリット3 重量アップ
ミニベロの方が軽量と勘違いされることが
多いですが、実は逆のことが多いです。
冷静に考えてもらえばわかると思いますが、
タイヤ(半径)が小さい分、
フレームの構成材(パイプ・チューブ)は
長くなります。
と言うことは使う金属や構造材が多く必要になり
重量は増加してしまう傾向にあります。
ミニベロのデメリット4 不安定感
ミニベロに乗ると「ふらついて怖い。」
と感じる人が意外と多くおられます。
メリット2:旋回性の裏返しの要素が
大きいのですが結構複合的なことも多いです。
ミニベロは設計上の制約が想像以上に多く、
ホイルベースやヘッド角度、
BBハイトなど安定性に関する要素が
反対に作用することが多いため、
慣れない方は「不安定感」を感じるわけです。
ミニベロが活躍するシチュエーションは。
.
こうやって見ているとミニベロは
メリットとデメリットが極端な自転車
ということがわかると思います。
デメリットはメリットの裏返しで、
その逆もしかりです。
そんなことも踏まえて、
自転車処ぽたりんぐぅが考える
ミニベロの活躍するシチュエーションは
- 信号や曲がり角による、ストップ アンド ゴーの多い街中
- 中距離(個人の主観でOK)程度のサイクリング
- スピードを求めないアップダウンの多いコース
と言った感じです。
ミニベロと言っても範囲が広いので、
それぞれの自転車が活躍できる場面を
考えてあげればいいですね!!
高性能入門モデル「タイレル FXα」
「タイレル」を代表する折りたたみモデル
「FX」シリーズの入門編的位置づけの
「FXα」です。
仕様をパッケージ化し、
コンポーネント、塗装などを見直して
比較的お求めやすい価格設定のモデルです。
ただし、そもそもが、かなり高性能で
ポイントを押さえているので
一般的なミニベロに比べると高く感じて
しまうかもしれませんね。
フレームの構造は廃番になってしまった
上位モデルの「FX」と同じものです。
十分に長く設定されたリアセンターは
ミニベロの弱点を補強してくれます。
良いミニベロとは、
「弱点をいかに修正できているか」が重要です。
そもそもメリットが大きミニベロですので、
それを伸ばすよりは、
いかに弱点を克服するか、目立たなくするかが
設計やカスタムの大事な方向性になります。
標準コンポーネントは「SHIMANO SORA」
フロントシングルの1x9Speedです。
街乗りや、ポタリングなら十分すぎる性能です。
ホイルは11s対応ですのでカスタムベースにと
選んでくださる方も多いですね。
ディーラーによるカスタムの場合はメーカー保証が
継続されるのもうれしいですね!!!
非レースユーザーにとってはコンポの優先順位は
後回しでも大丈夫です!!
それぐらいシマノのコンポーネントの基礎力は
優れているのです。
無理に高いコンポを選ぶ必要はないですよ。
関連記事
まとめ。 ロード系ミニベロならこれ!!
世にミニベロロードとカテゴライズされる
ミニベロは多いですが、
どれか一つ選べと言われると「タイレル」。
形やデザインの趣味を優先させるなら
好きなミニベロに乗るべきですが、
機能面を中心に考えた時には
「タイレル」は外せません。
重量などネガティブな意見もありますが、
そのあたりについてもまた考えてみます!
自転車処ぽたりんぐぅでは
試乗車のご用意もありますので
お気軽にお問い合わせください!!
最後まで読んでくださり
ありがとうございました!!
コメント