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チューブレス(レディ)使っていい人ダメな人。ジェイミスレネゲード

カスタム実例「タイヤ・ホイール」
この記事は約8分で読めます。

自転車のタイヤはチューブは言ってるのが当たり前でしょう?

そう思ってる人も多いですよね。

いえいえ、最近はチューブレスのタイヤもけっこうあるんですよ。

とはいえ、賛否両論いわれているチューブレスタイヤ。

実際のところ良いの?悪いの?

どんな人が使えばいいの?

そんな疑問を
大阪府堺市のJR阪和線「堺市」駅前の
ミニベロやカスタムが得意な
ポタリング(自転車散歩)プロショップ
「自転車処ぽたりんぐぅ」
12年以上のポタリングPROショップ経験と
大小1000件以上のカスタム経験の中から詳しくお伝えしていきます。

そもそも、チューブレスタイヤってどんなの?

チューブレスタイヤってなに?

文字通り、チューブを利用しない自転車用のタイヤです。

チューブがないとどのような特徴があるのかご説明します。

「チューブレス」と「チューブレスレディ」

チューブレスタイヤと言っても厳密には規格が2種類あるのはご存知でしょうか?

それが、
「チューブレス」「チューブレスレディ」
です。

「聞いたことはあるけど、違うものやったん?」って方もいるかもしれませんね。

この二つは明確に違いがあります。

その違いは「シーラント剤を必要とするかどうか」です。

シーラント剤とはゴムの木の樹液から作られる液状の「ラテックス」を含む液体です。

その役割は、細かな穴をふさいでタイヤ内の気密を維持することにあります。

チューブレス規格はシーラントを必要とせず。

チューブレスレディ規格はシーラントを必要とします。

ホイール、タイヤともにそれぞれの規格を合わせ

「チューブレスホイル」と「チューブレスタイヤ」

「チューブレスレディホイル」と「チューブレスレディタイヤ」

と言ったように組み合わせて使用する必要があります。

「チューブレス」規格でもシーラントを使用して気密性アップやパンク防止対策をする場合があります。

チューブレスタイヤのメリット

・ハイグリップ

チューブレス(レディ)タイヤの最大のメリットは「空気圧を下げることができる」と言うことです。

ロードバイクユーザーや街乗り中心の方には

「なぜ空気圧を下げるの?重くなるじゃない?」

と思われる方も多いと思います。

空気圧を下げると「グリップ力」がアップします。

「グリップ力」とは地面との摩擦力でタイヤの「食いつきの良さ」をさします。

未舗装路(オフロード)の上を走るMTBやグラベルバイクでは出来るだけ圧を低くしてタイヤが空回りしないよう、

グリップ力を上げる必要があります。

高いグリップ力はコーナリングにも大きな影響を与え、スリップ防止や安定感アップにつながります。

ここで、
「なぜチューブタイヤでは空気圧を下げられないの?」
疑問に思いませんか?

チューブタイヤで空気圧を下げてしまうと「リムうちパンク」と言うパンクの原因になるからです。

空気が少ない状態で段差にぶつかるなどの衝撃が加わると、地面とリムにチューブが挟まれパンクを起こしてしまいます。

チューブレスやチューブレスレディではこの「リムうちパンク」を気にせずグリップ力アップができるわけです。

・ソフトな乗り心地

先ほどの「空気圧が下げれる」話にもつながるのですが、空気圧が低いと乗り心地が良くなります。

クッションがいい状態になります。

・軽量化ができる

これはチューブが必要なくなる分、軽量化ができるというものです。

特にロード系のチューブレスタイヤではシーラント剤も不要ですので軽量化のメリットを感じやすいです。

回転体であるホイールの軽量化は特に運動時の効果が大きいとされるのでその効果を期待する人は多いです。

・パンクがスローパンクになる

スローパンクとは徐々に空気が抜けていくパンクの状態です。

チューブレスタイヤの場合にはよほどのことがない限りパンクはスローパンクとなります。

チューブタイヤはパンク時の空気漏れが早いですので時間稼ぎにもなりますね。

 

チューブレスタイヤに定評がある国内ブランド「IRC」の井上ゴム工業さんのHPでも解説があります。
ご参考にどうぞ。

「IRCTire」井上ゴム工業HP
「チューブレス・チューブレスレディタイヤの特徴」

チューブレスタイヤのデメリット

反対にチューブレスタイヤのデメリットも見てみましょう。

・コストが高い

チューブレス・チューブレスレディともに言えることですが、ホイール・タイヤともに割高になりがちです。

特にロードバイク系に多い「チューブレス規格」では高い気密性が要求されるためハイエンドモデルに採用されます。

チューブレスレディでもシーラントが余計に必要だったりと割高感はあります。

・タイヤの取り付け取り外しに道具やテクニックが必要

タイヤ交換などをDIYで行うサイクリストの方も多いと思いますが、タイヤ交換は比較的簡単に行える作業の一つです。

但し、チューブレスタイヤやチューブレスレディタイヤのセットは少しハードルが高いです。

チューブレスタイヤの場合は石鹸水などで装着前のタイヤとホイルに気密状態を作る必要があります。

チューブレスレディタイヤはシーラント剤で同様の状態を作ります。

そこへ、一気に空気圧をかけてビードを上げることになります。

その際に大量の圧縮空気を送るコンプレッサーや空気圧をためて置けるチャンバーの利用が必要になります。


タイヤセットの際に必要なIRCの専用タイヤレバー。


タイヤ内の気密を保つために必須のシーラント剤


大量の圧縮した空気を一気に送るためのチャンバー(ブースター)
DIYでのタイヤセットにマストなアイテム!

・定期的なシーラント補充

シーラントは一度入れればずっと使えるわけではありません。

使用用途や頻度にもよりますが最低でも半年から一年の間に交換や追加が必要となります。

気密性が落ちたりパンク防止性能がなくなったりしますので必須のメンテナンスになりますね。

・外出中のパンクに対応しづらい

個人的に考える最大のデメリットがこれです。

外でパンクしてしまったときに修理対応が難しくなります。

ロードバイクなどのチューブレスタイヤは補修用にチューブを持ち歩いていれば対応も比較的容易ですが、

MTBやグラベルバイクなどのチューブレスレディタイヤではタイヤ内のシーラントが飛び散ったり、漏れ出したり・・・

見るも無残な状態になりかねません。

その点ではチューブをさっと入れ替えられるクリンチャータイヤの持つメリットも大きいと言えますね。

 

結論。多くの人にはお勧めしません(汗)

自転車の持つ要素はすべて「向き・不向き」です。

チューブレスタイヤが効果を最大限に発揮するのはダート(オフロード・未舗装路)です。

それも、かなりハードな環境でより効果を発揮します。

  • 路面が泥状になっている
  • 砂利や小石が浮いている
  • 岩や根っこの露出が多いダウンヒル

などと言った、結構特殊な状況で力を発揮します。

舗装路中心やポタリングを楽しみたい人にはあまり必要とされません。むしろ不便の方が多い・・・

 

もちろん、様々なメリットもありますので興味がある人はデメリットも理解したうえでチャレンジするのはありですよ!!

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JAMIS RENEGADE チューブレスレディ化

今回は、ジェイミスの「レネゲイド」をチューブレスレディ化させていただきました。

JAMIS RENEGADE シリーズは標準のホイルでもチューブレスレディに対応しているのですが

今回はホイルも合わせてアップグレードさせていただきました。

ALEXRIM(アレックスリム)の「RXD2」です。

コストパフォーマンスと基本性能に優れるかなりおススメなホイールです!

RITEWAY 「ALEXRIM」HP

軽量で高剛性、空力性能にも優れたリム形状でディスクロードからシクロクロス、グラベルバイクに幅広く使えます。

一般サイクリング向けやポタリング向けに限ると、重量は必ずしも悪い要素ではないですが、
軽量ホイルならではのサクサクと踏める感覚はありがたいですね。

リム規格も最新のETRTOに準じており19mmに。現行のタイヤは新ETRTOに合わせて設計されているのでここは重要です。

RXD2紹介動画

タイヤはパナレーサーの「グラベルキング」

タイヤの中で気密性を高めてくれるシーラントを注入します。

写真のように半分ほどビードをはめた状態でシーラントを開いた部分から注入し残りのビードをはめてしまうと綺麗にできます。

ビードをしっかりリムの中央部分へ落とし込んでおきます。これが不十分だとビードが上がってきてくれません。

コツを抑えればDIYでもセット可能ですよ!!


タイヤセットの際に必要なIRCの専用タイヤレバー。


タイヤ内の気密を保つために必須のシーラント剤


大量の圧縮した空気を一気に送るためのチャンバー(ブースター)
DIYでのタイヤセットにマストなアイテム!

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まとめ。向き不向きをしっかり見極めれば効果抜群。

いかがでしたか?

必要でない方にとってはデメリットの方が際立って見えてしまうようなチューブレスタイヤです。

しかし、用途に合致した方にとっては大きなメリットがあるタイヤでもあります。

舗装路中心で高圧での運用が多い方は、無理して選択する必要はないです。

ロードの方は出先でのトラブル対応のデメリットを理解して選択してあげてください。

逆に純粋に競技を目指すなら、いっそチューブラーがいいでしょうね。

チューブレスタイヤに限らず自転車の部品選びは「向き・不向き」をしっかり見極めて!!

チューブレスタイヤALEXRIM「RXD2」にご興味持っていただけた方はお気軽にお問い合わせくださいね。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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